だれかに大丈夫、と言ってほしかった 「大丈夫やで~ばあちゃん助産師のお産と育児の話~」
大丈夫やで 〜ばあちゃん助産師(せんせい)のお産と育児のはなし〜
- 作者: 坂本フジエ
- 出版社/メーカー: 産業編集センター
- 発売日: 2011/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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中の人の存在がわかってから、自分以外生命を自分のなかにうけもつということが、こんなに不安なことなのかを知った。無事に生まれてきてくれるのだろうか、という不安。虐待のニュースを見るたび心が痛くなると同時に、自分は大丈夫と言い切れるのだろ、うかという不安。毎日ばかみたいに不安なことばかり頭の中をぐるぐるしている。
そんな初妊婦にとって、4000人近い赤ちゃんを取り上げてきた助産師、坂本フミエさんの「大丈夫やで」という一言は心強い。励ます言葉だけではなく、具体的なアドバイスもあって、頼れる味方が増えたみたいに感じた。「お母さんと赤ちゃん」だけでなく、家族についても書いてあるので、ぜひ旦那さんにも読んでほしい!
妊娠がわかったその日が子育て一日目。
新米ママの初仕事は「楽しそうに暮らす」こと。
「この家は楽しそう!」と感じることが、赤ちゃんにとっての成長エネルギーになる、とのこと。そういえばうちは、旦那さんが毎日楽しそうで幸せそうで、だからわたしも安心できるなあ、と思った。「楽しそうに暮らす」は生まれてからもテーマにしていきたい。
育てやすい赤ちゃんを産みたければ
妊婦さんが「ハリのある生活」をすることや。
だらだら生活していては赤ちゃんの体内時計が育たない、なんて困る!仕事をお休みしてから、時間をうまく使えずにだらだらして、毎日ワイドショーを見て昼寝する生活なので、猛省…。とりあえず編み物を始めました。楽しいしお昼寝の頻度は減った!
赤ちゃんが生まれる過程は信じられんようなことばかり。
だから考えすぎてはだめ。自然の力を信じること。
不安はいっぱいあるけど、わたしにできることはごく僅かで、あとは赤ちゃんの生命力を信じるしかない、と思えて、少し落ち着いたかな。
今は妊娠中のお母さんに向けられた言葉を抜粋したけれど、これからさき、支えてもらえるような言葉がたくさんつまった一冊だった。いつか友達が妊娠した時にプレゼントしたいと思っている。
命を宿して、自分自身の体や心の変化、周囲の環境の変化はめまぐるしいけれど、自分に「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせて、母としての強さを自分のものにしていきたい。